2014年04月29日

手洗い設備(tippy-tap)設置が楽しい!

僕は眠れないなんてことはほとんどなくて、どこでもいつでも眠ることが唯一の長所みたいなところがあるのに、なぜか今夜は朝3時に目覚めてその後眠りにつけないのでブログ記事でも更新しようかな。
今回は活動について。


しぶとく学校訪問を継続しつつ、
手洗い場設置をやっている今日この頃。

学校訪問は、全校訪問(92校)する予定は当初なかったのだけど、視学官(配属先)からの要望と校長先生が「おれのところにはいつくるんだ?」とプレッシャーをかけてくるので、結局全部訪問することに。

といっても、遠い学校は30km以上離れていたりするから、訪問だけでもなかなか大変で、現在のところ70校。これは各学校への挨拶みたいなものなので、ぼちぼちやっていこうと思う。5月中に全部回れればいいかな。


さて、今日メインで話したいのは手洗い設備(tippy-tap,ティッピータップ、以下TT)の設置について。

TT設置が最近おもしろい!

学校訪問をしたときに、「この学校は手洗い場があったらもっとよくなるなー」と思う学校には、「いや実はですね、こういうものがあるんですよ…」とTTを売り込み。営業のような感じ。それで良い反応が返ってきた場合には、日程を調整して再訪問、設置という流れでやっている。

ドタキャンがざらなベナン社会だから、繰り返し「日程を調整」し、材料を用意してもらうように念押しし、あーだこーだあって、予定日の午後(午後の方がうまく行くことが多い)、設置開始。
設置は、校長先生か教員と5,6年生6人〜10人くらいでやっている。

まず、設置する場所を決める。
大抵の場合、教室の前がトイレの前。校長先生や他の教員に意見聞いて決める。僕も「トイレ前でどうですか?」とか提案はするけど先生たちの方が学校の事情をよく知っているので、そこらへんはお任せしている。

あとは、穴を掘って、木の長さを調整して、ポリバケツに穴あけて紐通したり、、、基本的にこういう仕事は子どもたちにやらせる。

ベナンの子どもたちがすごいのは、こういった作業はなんでも出来るところ。
穴掘らせたらあっという間に4、50cm掘るし、
あなほり.JPG

木を短くしてと指示すれば、ちゃちゃちゃっと切ってしまうし、
木を切る.JPG

この紐とあの木にくくりつけてといえばひょひょひょいってやる。
ひもつけ.JPG

日ごろからこういう作業に慣れているんだろうな〜。感心してしまう。

そうこうしていると、TTはだいたい完成している。
最後に石鹸をポリバケツの隣にくくりつけたら完成!
完成.JPG


「TT設置が最近おもしろい!」と書いた割に面白さをあまり文字化できていないけれども、
詰まるところなにが面白いのかというと、生徒や先生たちと一緒になって作っていく過程が面白いんですね、僕には。

熱心に話しを聞いて真面目に仕事をする生徒や
そこにいるだけ見ているだけの生徒、
はたまた、すぐ調子のって先生に怒られる生徒がいたり、

石鹸に穴をあけるときに、生徒たちが「それであけたら石鹸が割れる」と散々言うのに「やってみなきゃわからない」とやってみて結局石鹸を割る校長だったり、

先生たちや生徒達とあーでもないこーでもないって言いながらの作業だったり

完成したTTを使う時、「一人ずつ使いなさい」と言われてちょっとはやってみるんだけど、結局楽しくなっちゃって5秒後にはわーわーなっちゃう子どもたちだったり、

そうしている間の先生や生徒達とのたわいのない会話だったり、

なんかいいよなーって思う!
何がいいのかうまく言葉にできないけど、楽しい!って思う!

「一人ずつやりなさい!」「はーい!」
TT使ってみる子ども.JPG

5秒後
結果、わーわーなる.JPG



初めの方は、TT設置に僕自身が慣れていなかったからどぎまぎすることも多くて、うまく出来るか不安の方が大きかったけど、
最近は作業にも慣れ、手順もスムーズ、(フランス語での)説明もスムーズに出来るようになってきたおかげで楽しむゆとりが出てきたのかもしれない。

まぁ、うまくいくときもあればうまくいかないときもあるけど、今は、良いも悪いも一つの過程として楽しむことが出来ているから、とてもよい状態にある。
人並み以上に感情に波のある人間だから、きっとすぐに落ちる時が来ると思うけど、今は楽しいっていう事実には変わりはないから、その間だけでも楽しんでおこう、って思う!

過程を楽しむ!
よい写真.JPG

それでは〜
posted by 木村だっくす at 13:54| Comment(0) | 活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月13日

エグン祭り(ブードゥー教)

しばらくパソコンを使わないで生活しているが、案外いけるもので、いやむしろ、パソコンを使わないほど、なんとなく生活が「豊か」になるような気がしている。空いた時間で本を読んだり、映画を見たり、勉強したり、おしゃべりしたり。パソコン(ネット)を使うと、どうしても必要のないページ(特にFacebookやtwitter)を開いてしまい、無為に時間を過ごしてしまうことがおおい。日本のみんなの近況を知ることは刺激になり、ベナンでの生活の励みになることもあるのだが、それはたまにでいいかな、というのが最近の心境である。そんなもんだから、今後もこのブログの更新の頻度も「気が向いたらアップする」というスタンスでいきたい。なので、この前のように2,3カ月更新なし、ということもあるかもしれないが、そこはご容赦いただきたい。


さて、今回は、2月にサケテであったブードゥー教のお祭りについて紹介したいと思う。

僕の任地サケテはブードゥー教の聖地で、ちょくちょくそれ関係のお祭りがある(みたい)。8月(9月)には、オロの祭りといって、女性や外国人がみたら「消される」というかなり怪しいお祭りもあるが、今回のはもう少し平和なエグン祭りである。エグンとは死者の蘇りのこと。

2月17日から17日間開催されたこのエグン祭りは、ワールドカップよりちょっと頻度の高い3年に一度開催される。ワールドカップが4年に一度だから、なんと12年に一度、ワールドカップと同年開催になるが、今年がその年であった。なんともラッキーなタイミングでサケテに来たものである。Merci Dieu ! (Thank God!)

「死者の蘇り」と言っても、姿を想像することは著しく困難であると思われるので、そしてもう文字で説明するのも面倒なので、写真何枚か載せることにする。

初日 (2).JPG

初日 (4).JPG

初日 (5).JPG

初日 (6).JPG

アビオラ (3).JPG
この最後の写真はベナンの現首相(サケテ出身)のエグン。お金持ちの家は、家のエグンを持っている。

エグンとは、こんな感じで全身を柄物の布や装飾品で着飾っでいて、派手なものから地味なもの(とうもろこしを入れる袋を服にしているエグンもいる。リサイクル。)、やたら背の高いエグンから、子どもエグンまで様々なエグンがいる。また、残念ながら写真に収めることができなかったのだが、「Asian Beuty」と書かれた布を服にしていたエグンもいた。エグンにもグローバル化の波が押し寄せているようである。
一応、言っておくがこれらは決して人間が中に入っているのではなく、死者の蘇りである。昔々、「これ人っしょ!ハハハハ」とエグンをバカにしたフランス人が後に「消された」という。発言には注意。

※ちなみに、サケテの気温は毎日30度越え、日中のもっとも暑い時間は35度を超える。エグンが生きている人だったら絶対熱中症になっている。このことからもエグンは「人ではない」と言える。

こども.JPG
こどもエグン


エグンが何をするのかというと、従者を引き連れて、街中を練り歩き、踊り、祈りを捧げ、かつあげをする。

エグンは国道3号線(サケテ唯一の舗装道路)沿いにある「母なる森」から次々と出てくるのだが、聞くところによると、その数500体以上。人によっては、1000体を超えると言ったりかなり数には適当だが、一つ間違いないのは「多すぎる」ということであろう。森から次々とやむことなく出てくる。アリがアリの巣から絶え間なく出てくるような感じである。

アリとエグンが大きく異なるのは、エグンはより凶暴だということ。森を出た後は、しばらく国道を歩いてから、市街地中心に歩いて行くのだが、この国道は首都ポルトノボから北部ケトゥにいたる大きい道路のため、とうぜん多くの車(トラック等も含め)行き来をする。しかも、現在(ここ数年来)、コトヌーから北部に続く舗装道路がめっためったのぐっちゃぐっちゃに壊れに壊れているため、ベナン北部に向かう大型バスも、サケテを通るこの国道3号線を利用する。エグンは、この国道をほぼ完全に封鎖、往来する車やバイクを止めて踊ったり、興奮したエグンはトラックを止め、よじ登ってお金を要求したりする。いやもう、なんでもありという体である。

トラック止めるエグン.JPG
少々見えずらいがトラックを止めて、エグンの舞を披露するエグン

その後、エグン達は三々五々市内各地へと散っていき、17日間市内をうろつく。やっかいなのは、ばったり道端で出くわすとお金をせびってくること。頼んでもないお祈りをしゃがれ声でしてきたと思ったら、手を差し出してお金をせびる。何言っているか分からないふりをすると、耳元に顔を寄せてきて小さな声で、「なにかちょうだい」と耳打ちしてくる(この時はしゃがれ声じゃない)。そしてあげないと、手に持っている木の枝で叩こうとする。これは、暴力と宗教の力という二つの巨大な権力を駆使した新手のかつあげと称するほかないであろう。怖えんだわ!

怖いけど、仲良くなると写真も一緒にとってくれたりする。

一緒の写真.JPG
図らずしてペアルック

ダブルピース.jpg
ダブルピース(主役はうしろのおばちゃん)

こんなのが17日間続いたエグン祭り。最初は「おー!」とか「これがエグンかー!」と感激したものだが、2,3日するとそれが日常の風景になってきて、街中でエグンを見ても「あ、いた。」と思うくらいで、というより、お金をせびられるのが嫌で、道を引き返して別ルートで家に帰ったりした。正直に言おう。めんどくさくなる!

でも「面倒くさい」は僕だけでなく、熱心なキリスト教徒やイスラム教徒も同じように考えていたようである。サケテには、敬虔なキリスト教徒やイスラム教徒も多い。こういう人たちは複数の神を持つブードゥー教があまり好きではなく、このエグン祭りを避けている人も少なくなかった。ただ、他のベナン人たちは飽きることなく、毎日夕方市場の前のエグンの賑わいを見学していたなぁ。やっぱり彼らにとっては大事な存在なのかもしれない。

追伸1.このエグン祭りは、2月後半サケテ中心部で17日間開催された後、市内の隣の郡にてまた17日間、その後また別の郡で17日間、その後またまた別の郡で各地で17日間行われる。先日、活動の一環で遠くの学校に足を運んだら、ひさびさにエグンを見つけて「こんなのいたなぁ!」と懐かしくなった。いなくなるとかわいくなるものである。

追伸2.エグン祭り初日、エグンの舞(踊り)をアイフォーンで撮影していたところ、迂闊にもポケットから携帯をすられた。その他にも、1件スリ未遂に遭遇。お祭りのときは、外部(ナイジェリア)から人がたくさんくるから、注意が必要。サケテにお越しの際は、荷物はしっかりと管理すること。

スリ直後.JPG
この写真の直前にすられた。この写真を取っている最中に携帯がなくなっていることに気がついた。


それでは〜
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posted by 木村だっくす at 02:13| Comment(0) | ベナン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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