2013年10月21日

路上サッカー

近況を伝え忘れていました。僕は今コトヌーにいて、一カ月の現地語学訓練(フランス語とフォン語)を受けています。フォン語は6時間だけで、先週終わり、残すはフランス語だけになりました。明日は日本に関するプレゼン、最終日に活動の関するプレゼンを行います。

さて、以下が今回の話題 「路上サッカー」



先週の日曜日、ベナン人に誘われサッカーをしてきた。路上のサッカーである。昔、マラドーナやペレなど南米の選手たちはみんな路上サッカー上がりだと聞いた。ここ、西アフリカはベナンでも路上サッカーが行われている。

日曜の朝6時45分に電話をかけてきて「いまどこだ?サッカーしよう!」
日曜。久々の休みだからゆっくりしたかった、と思いつつもアフリカでの初サッカーにわずかばかりの気持ちの高まりを覚えた僕は、日本からちゃっかり用意していたユベントスのユニフォームに身を包み、サッカー会場の路上に向かった。背番号は、中学生の時ファンだったネドベドの11番。


さて、こうして眠気と興奮とが入り混じる気持ちで会場入りした僕は、サッカーを楽しめたのでしょうか。

131020_le foot dans la rue (1)small.jpg

さぞ楽しかったろうと思いきや、答えはノー。

サッカーは楽しいはずである。にもかかわらず、終わった後、僕が持った感想は、「打ちのめされた」。理由は二つ。

一つ目は、ベナン人たちの強さを実感したため。初めてアフリカ人の強さ、自分ではかなわない圧倒的な強さを突き付けられた感じ。

石とかガラス片とか落ちていたり、コンクリートむき出しのところで、はだしでサッカーをする彼ら。ボールも空気が抜けたら針だけ刺して口で空気を入れる。朝7時から9時まで水も飲まずにぶっ続けでサッカーをする。交代などない。けがをしても12秒くらいで治る。というか平気になる。

一方の僕は、日ごろの運動不足がたたり、サッカー開始して間もなく息も上がって頭がふらふらしてきた。貧血っぽい症状。ベナン人のなかに混ざってプレーしたり、一緒に楽しみたいんだったら、一緒に元気にプレーできる状態ではいないとダメだとおもった。日本にいるときから体力づくりにはもっと励んでおくべきだった。アフリカでここの人たちと仲良くなろうと思ったら、体力をつけておかないとだめだ。

打ちのめされた二つ目の理由。こっちはより深刻。それは、自分にコミュニケーション能力がないのでは、と思ったためである。サッカーをすればみんなとすぐに仲良くなれると思っていた。

これが、そうでもなかった。お酒と並ぶ世界共通語のサッカーといえど、コミュニケーションのツールでしかない。プレーをしながら、自分でコミュニケーションをとっていく作業が欠かせない。ちょっとの休憩時間に話すとか(路上でやっているので、バイクとかが通る時は一旦プレーが中断する)、プレーしながら話すとか、話す時間はいくらかあったはずなのに、(覚えている限り)僕が発した言葉は、名前の紹介と毎週日曜にサッカーをやっているかの確認と、「じゃあね!」くらい。

来たばかりで、フランス語でべらべら話されるとわからないこともあり言葉のコミュニケーションはまだ完ぺきとは程遠い。しかし、言葉でコミュニケーションがうまくとれないのであったら、笑ってみたり、もっと楽しそうにプレーするとかいろいろできたと思う。プレーするにしても、つまらない感じのプレーになってしまって、ただの「へたくそなやつ」になっていたと思う。

終わった後は、体力も気持ちをそがれて、ぐったり疲れてしまった。久々に昼寝で6時間。


でも、この経験を通じて、逆に良かったなと思うのは、「快適な空間(comfortable zone)」を抜け出した感じがすること。

僕にとって路上サッカーは明らかに快適な空間ではなかった。何を話してよいのかわからなかったし、プレーしてもうまくできずもどかしさばかり。それでいて、すぐ疲れちゃうもんだから、しょっちゅう休憩する。黒人の中にいる白人(ヨボ)というだけでも、(意識しなくても)ストレスを感じるのに、プレーできない・話せない・笑えないの三拍子そろっているものだから、それはもう、やるせないほど「快適でない空間」だった。

快適でない空間に身を置くことはこれまで少なかった。快適でない空間にいることは、正直つらいし。でも、そういう意味では、今回のは、良い経験なのではないかと考えている。

快適な空間を抜け出して初めて、人は成長するとも聞いたことがある。しかしそれは、その「快適でない空間」を上手に成長の機会に変えることができた場合に限られるのではないだろうか。つまり、今回の一回きりの「良い経験」で終わらせるのでなく、この「快適でない空間」でどのようにコミュニケーションを取って「快適な空間」に変えていくか、どのように周りとの距離を縮めていくか。逃げることなく、耐えてこの壁を乗り越えられるか。その挑戦をして初めて、「良い経験」が「学び・成長」に変わると思う。

さて、頑張れるかな。コトヌーに滞在する間の日曜(残り三回)は行ってみようと思う。



…と、下書きを書いてから一週間。先ほど、二回目の路上サッカーに行ってきました。
とはいえ、先週感じたことは残しておきたいので、記事はアップロードしました。
二回目の路上サッカーについては、感じたことや考えをまとめたらアップします。


お読みいただきありがとうございました。
posted by 木村だっくす at 02:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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